数理的手法を使いやすくするためのソフトウェア開発

科学技術計算とデータサイエンスについて

体内時計には朝型、夜型、中間型のほかに、イルカ型がある

私は早寝早起きはできないけれど、昼夜逆転の生活では生産性が明らかに下がってしまいます。なので、自分は朝型でも夜型でもなく、中間型なのだろうと思っていました。しかし、心理学者Michael Breusさんのサイトで調べてみるとイルカ型で、睡眠研究者の柳沢教授推奨するテストを受けてみると、中間型に近い夜型(朝型夜型得点 39)でした。

体内時計リズムは遺伝子で決まる

柳沢教授によれば、体内時計のリズムは、年齢による揺らぎはあるものの、遺伝子で決まっているのだそうです。なので、遺伝的に朝型でない人が無理に早寝早起きしたり、夜型でない人が夜ふかしすれば、生活の質は悪くなります。 たしかに、これは私の経験に合致します。また、年齢による揺らぎとして、幼児期は朝型でも、思春期からは夜型にシフトしていき、老人になると朝型に戻ることもあるいう研究結果が興味深いです。なるほど、私は小学生のころは早寝早起きだったのに、小学校高学年から夜ふかしをするようになり、大学院時代は大半の人が帰った後のほうが集中でき、年をとってから朝起きるのがそれほど苦痛ではなくなってきています。

体内時計のタイプを動物のイメージで分類

ただ、体内時計のリズムの分類は、研究者によって異なるようです。実際、柳沢教授推奨のテストでは、超朝型・朝型・中間型・夜型・超夜型の5つに分類しているのに対して、 Breus博士のサイトでは、 ライオン型・クマ型、オオカミ型、イルカ型の4つに分類しています。 この4分類の説明を読むと、 ライオン・クマ・オオカミはおおむね朝型・中間型・夜型に対応しています。 ただ、イルカ型というのが、朝型でも夜型でもない変なタイプであり、 Breus博士の独自の分類であり、柳沢教授推奨の分類では出てきません。

イルカ型とは?

イルカ型が朝型でも夜型でもないというのは、実は私自身が感じていたことでもあります。 まず、生産性のピークが昼前から夕方前に分散していて、朝でも夜でもありません。 そして、早起きしても夜ふかししても調子が悪いのですが、かといって、生活周期を一定に保っても、夜は寝付きが悪く朝は起きるのがつらいです。 ただ、経験的に、起床後にジョギングのような軽い運動をすると、 頭がはっきりして、ピーク時間帯の集中力が上がるようです。 この3つは、Breus博士がイルカ型の特徴として示していることでもあります。

体内時計リズムに逆らわずに生きるために

なので、Breus博士が、朝型、夜型、中間型のほかに、イルカ型というタイプを考えていることには、納得できます。 また、生活の質を上げるために、遺伝的な体内時計リズムに合わせて働き生活するのが良いという、睡眠研究者からの提案にも賛成です。 はじめは、ライオン型・クマ型・オオカミ型・イルカ型という分類は変わっていると思いましたが、 それぞれの体内時計リズムの型に応じて、 長期的な計画を立てるのはどの時間帯が最適で、 集中が必要な作業はどの時間帯で、ジョギング、筋トレはなどと、具体的なアドバイスが含まれているので、 スケジューリングの参考にしています。