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大塚家具ショールームでオフィスチェア試座、エルゴヒューマン プロ購入

オフィスチェアを選ぶのにずいぶんと長い時間をかけてしまいましたが、ついに注文しました。 エルゴヒューマン プロ。

図1: Ergohuman PRO HIGH Type EHP-HAM (画像引用元 -- プロ | エルゴヒューマン公式サイト

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後傾姿勢サポートのオフィスチェア比較:オカムラ(コーラル、フィノラ、バロン、サブリナ)vs エルゴヒューマン プロ - 数理的手法を使いやすくするためのソフトウェア開発

で、カタログスペックを比較したときから、 エルゴヒューマンプロが最も良いと思っていたのですが、 それはショールームで実際に座ってみても変わりませんでした。

実際に座ってみて分かったこと

しかし、スペックだけは分からないことがありましたし、実際に座ってみると予想外のことが見つかったりしました。

腰・背中・首のサポートが最も重要

スペックをどれだけ注意深く読んでも、実際に座ってみるまで、最も重要なことは分かりません。 それは、図2のような後傾姿勢で無理なく座ることができるかです。

https://hips.hearstapps.com/hmg-prod.s3.amazonaws.com/images/01-new-1617593383.jpg?resize=320:*

図2:私が望んでいる後傾姿勢(画像引用元 -- 正しい座り方ができるチェア選びを解説

幸いなことに、ショールームで比較した、 エルゴヒューマンプロ、オカムラのフィノラ、バロン、サブリナ(スマートオペレーション)のすべてで、 図2の姿勢を楽に取ることができました。

youtu.be 動画1: 背もたれと座面の連動 ([関家具/エルゴヒューマン]プロ機能説明 - YouTube )

これは、動画1の0:30 - 0:36で見てとれるように 、背もたれを倒すと、連動して座面が少し後ろにスライドするからです。 この連動機構がないか、適切に設計にされていない椅子では、後傾姿勢をとったときに腰が浮きがちになります。

ただ、サブリナ(スタンダード)はショールームに展示されていなかったので、この連動機構が働くのかを確認できませんでした。(しかも、商品紹介サイトの図は、連動しないように見えます。)

それと、後傾姿勢では、頭に後ろに倒そうとする重力がかかるので、やはり、 ヘッドレストを適切な高さと角度に調節して、首と頭を支えることができる椅子が良いです。

バロンで予想外だったこと

バロンのヘッドレストは、比較した椅子のなかで最も大きく、角度調節による振り幅が大きいので、 リクライニングしたときに、他の椅子よりも若干ではありますが頭を起こしやすいです。 他の椅子では、ヘッドレストがそれほど大きくなく、角度調整で頭を起こしにくいために、 深くリクライニングすると、視線は上の方を向き、机の上の液晶モニタを見づらくなると思います。 しかし、深くリクライニングして、ヘッドレストで頭を大きく起こすと、首に負担がかかりそうなので、 ヘッドレストで頭を起こすよりも、モニタアームでモニタ画面を上に持ち上げるほうが良いのかもしれません。 そういうわけで、バロンのヘッドレストの大きさの効用は微妙ではありますが、 大きいほうが安心できそうというくらい効用はあるかもしれません。

このようにヘッドレストが微妙に良いのとは逆に、バロンの可動アームレストは非常に使いづらいです。 それは、高さを調節するときロックを外すために、最高の位置まで持ち上げねばならないからです。 ただ、この点を、酷評するレビューを読んだときには、それほどひどく言わなくともと思っていました。 しかし、他の椅子での可動アームレストの使いやすさを経験してしまうと、 このような上下調節の設計は古いのではないかと感じました。

後傾姿勢オフィスチェア比較の詳細

表1にスペックによる比較を、表2に実際に座っての比較をまとめます。 (ちなみに、表1は、前のブログの表1を再掲したものです。)

表1:オフィスチェアをスペックで比較(「財布にやさしい」の列の数値は、税込み価格で、Kagg.jpにおける、当該オフィスチェアのシリーズのうちで、エクストラハイバック(可動ヘッドレスト)と可動アームレストを装備した商品のものです。)

財布にやさしい  腰・首にやさしい 肩にやさしい
オカムラ コーラル  ◯¥ 126,280 ◯◯◯ ◯◯◯
フィノラ   X ¥ 185,130 ◯◯◯ ◯◯◯
バロン   X ¥ 164,450 ◯◯◯ ◯◯◯
サブリナ(標準モデル) ◯ ¥ 134,970 ◯◯X ◯X◯
エルゴヒューマンプロ ◯ ¥ 115,500 ◯◯◯ ◯◯◯

表2:ショールームでの試座による比較(「財布にやさしい」の列の数値は、展示されている商品のショールームでの税込み販売価格です。ただ、展示品のオプション構成をメモするのを忘れました。。)

財布にやさしい  腰・首にやさしい 肩にやさしい
フィノラ   X ¥ 179,000 ◯◯◯ ◯◯◯
バロン   X ¥ ???? ◯◯◎ △◯◯
サブリナ(スマートオペレーション) ◯ ¥ 177,000 ◯◯X ◯◯◯
エルゴヒューマンプロ ◯ ¥ 115,000 ◯◯◯ ◯◯◯

これらの表での、それぞれの行における、◯、X は、当該オフィスチェアがブログ「在宅勤務にはどのようなオフィスチェアが必要か?」での7条件を満たしているか、いないか、を示しています。 「財布にやさしい」の列は、条件(a)税込み価格が15万以下、で判断した結果です。「腰・首にやさしい」の列は、 (b)腰・背骨サポート, (c)座面スライド, (d)ヘッドレスト可動、の3条件で判断、「肩 にやさしい」は(e)アームレスト可動, (f)背・アームレスト連動, (g)座面高さを私に最適な46cmに調節)、の3条件で判断しました。

ちなみに、オカムラのサブリナは、表1ではスタンダードモデルですが、表2ではスマートオペレーションモデルです。なので、これらの評価の違いは、カタログのスペックと実際の座り心地の違いというより、スタンダードとスマートオペレーションの違いです。どちらにしても、私の必要とする条件のなかでは、エルゴヒューマンプロのほうが優っています。

また、コーラルが表2にはないのは、大塚家具のショールームで展示されていなかったからです。 大塚家具に問い合わせてみると、私の最寄りのショールームにないだけでなく、 東京のショールームでも展示はされていないと言われてました。 オカムラにどこの販売店にあるかを問い合わせてみたのですが、他の人気のある椅子のように、 確実にどこの店にあるかは言えない、WORKAHOLICならあるかも、という答えでした。

コーラルは値段とスペックの比較で、2番めに良い椅子なので、残念なことです。 しかし、私の望むスペック条件でみると、フィノラとコーラルは同じなので、 フィノラの座り心地が、エルゴヒューマンプロを大きく上回るようなら、 コーラルに実際に座るためにオカモトのショールームに出かけようと思っていました。

そして、フィノラの座り心地がエルゴヒューマンプロより優れているようには思えませんでした。 どちらかというと、エルゴヒューマンプロのランバーサポートのほうを私は気に入りました。

エルゴヒューマンプロを注文

結局のところ、エルゴヒューマンプロを選んだのは安いからです。 まず、バロンにはアームレストが使いづらいという弱点、 サブリナ(スマートオペレーション)にはヘッドレストが固定であるという弱点がありますので、 購入候補から外しました。 そして、座り心地で弱点がないのが、エルゴヒューマンプロとフィノラですので、 価格の安い方を選んだというわけです。

エルゴヒューマンプロの座面として、私はメッシュを選びました。メッシュタイプはエラストメリックメッシュ。 実は、メッシュの座面では体重が狭い領域に集中するとか、 フレームに体があたることがあるとうレビューを読んで、 クッションのほうが良いのだろうかと思っていました。 しかし、実際に座ってみると、そのような感じはなく、 メッシュの座り心地のほうが少し良いように思えました。

あと、オフラインでの購入手続きが面倒に思えたので、 商品説明を担当してくださったかたに頼んで、 大塚家具のオンラインショップで注文させてもらいました。 ただ、ショールームのひとはオフライン購入のほうを薦めたいようでした。 (しかし、大塚家具の実店舗で説明してもらったあとで、 Amazon で購入するというショールーミング問題を避けるには、 大塚家具のオンラインショップを充実していただくのが良いと思うのです。)

ともあれ、エルゴヒューマンプロの到着が楽しみです。